こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。
今回は全世界のREITに投資をする高配当ETFで『SRET』について解説していきます。
この記事は下記のようなことを知りたい方におすすめの記事になっています。
▷ SRETの基本情報
▷ Solactive Global SuperDividend™ REIT (Net) Index(SRETN)について
▷ SRETの特徴
▷ SRETのセクター構成比率と国別構成比率
▷ SRETの組み入れ銘柄TOP10
▷ SRETの株価推移と配当金推移
▷ SRETの年平均リターン
▷ QYLD、PFFD、SRETのリターンなどの比較
SRETの基本情報

まず初めにSRETの基本情報について解説していきます。
グローバルX社が運用している全世界REIT ETF
名称:Global X SuperDividend REIT ETF(グローバルX スーパーディビィデンドREIT ETF)
連動指数:Solactive Global SuperDividend™ REIT (Net) Index(インデックスティッカー:SRETN)
運用会社:Global X(グローバルX)
ファンドの設定日:2015年3月16日
組み入れ銘柄数:30銘柄
純資産総額:442億円(2022/3/5の為替レート換算)
経費率:0.58%
直近配当利回り:6.78%
配当金支払月:毎月分配
Solactive Global SuperDividend™ REIT (Net) Index(SRETN)とは
Solactive Global SuperDividend™ REIT (Net) Index(SRETN)とはSolactive社というドイツの金融指数プロバイダーがグローバルで利回りが高いとしたREITのパフォーマンスに追随するものになります。
簡単に言うと世界の配当利回りの高い銘柄順に投資を行うと言ったインデックスになります。
下記画像がSolactive Global SuperDividend™ REIT (Net) Index(SRETN)の設定来のチャートになります。
コロナショックによって大暴落後、戻りがかなり遅くはなっていますが、大暴落する前までは年平均11.38%の成長を見せています。

SRETの特徴
世界中のREITに投資することが出来る
SRETは世界の配当利回りの高いREITに投資することを目的としているため、SRETに投資を行うことで世界中のREITに投資することが可能です。
しかし、配当利回りが高いということは株価が下落していて、相対的に配当利回りが高くなっていることもあるため注意が必要です。
株価の上昇が限定的
SRETの株価推移を見ると分かりますが、コロナショックで一気に暴落してから未だにコロナショック前の水準に戻れていません。
もしかしたらこのまま株価が戻らないまま、次の○○ショックや相場の調整局面を迎えれば、どんどん株価が最安値を更新し続けることになるかもしれません。
経費率が他のETFと比べると高い
SRETの経費率は0.58%と、他の有名なETF(VOOやVTI)と比べるとかなりの高水準となっています。
経費率はパフォーマンスが良い年も悪い年も関係なくかかってくるため、経費率は出来るなら低い商品を選びたいところです。
SRETのセクター構成比率と国別構成比率

次にSRETのセクター構成比率と国別構成比率について解説していきます。
SRETのセクター構成比率
SRETのセクター構成比率は下記画像のようになっています。
下記画像は2021年5月31日時点でのセクター構成比率になります。

SRETの国別構成比率
SRETの国別構成比率は下記画像のようになっています。
下記画像は2021年5月31日時点での国別構成比率になります。
全世界と言いつつ7割はアメリカになっています。

SRETの組み入れ銘柄TOP10

次にSRETの組み入れ銘柄TOP10について解説していきます。
SRETの組み入れ銘柄TOP10
SRETの組み入れ銘柄TOP10は下記画像のようになっています。
下記画像は2021年5月31日時点での組み入れ銘柄TOP10になります。

スポンサーリンク
SRETの株価推移と配当金推移、年平均リターン

次にSRETの株価推移と配当金推移、年平均リターンについて解説していきます。
SRETの株価推移
下記画像はSRETの設定来の株価推移になっています。
コロナショック前までは上がったり下がったりしていましたが、コロナショックによって52%も株価が大暴落しました。
そして、大暴落から2年たった今でも株価はまったく戻る気配を見せていません。
さすがにここまで来たらコロナショック前の水準には戻らないと考えるのが無難だと思います。

SRETの配当金推移
下記画像はSRETの設定来の配当金推移と増配率になります。
左側が1株当たりの配当金($)を表していて、右側が増配率(%)を表しています。
見て分かる通りコロナショックを起点に配当金もかなり減配しています。
コロナショック前も配当金については安定していません。
安定した配当金が欲しい人には向かないETFなのかなと思います。
年平均増配率は-11.99%と悲惨な結果になっています。

下記画像はSRETの月ごとの配当金推移になります。
さすがに毎月配当だと増配率まで表示すると見にくくなってしまうので、配当金推移のみを表示させています。
SRETの特徴としては、1月の配当がなく12月の2回の配当を出していることです。
そのため毎月配当というよりは年12回配当と言った方が分かりやすいかもしれません。
下記画像を見ると分かりますが、2021年は2020年よりも減配しています。

SRETの年平均リターン
下記画像はSRETの設定来の年平均リターンになります。
設定来で言うと1.41%とかなり低いリターンになっています。
配当金以上に株価が下がっていることで、これだけ低いリターンになっているということが分かると思います。
ただし、これは配当金にかかる課税分を無視したリターンになっています。

下記画像の『Return after taxes on distributions』と書いてあるところが配当金に課税した場合のリターンになります。
2020年12月30日までのデータになってしまうのですが、設定来でいうと-3.92%になります。
今は少し株価も戻っているため、もう少しリターンに関しては上がるとは思いますが、それでもおそらくマイナスリターンになるのではないかと思います。

この結果だけ見るとSRETに投資するのであれば、QYLDの方がリターンも配当利回りも高いので、QYLDに投資した方がいいのかなと思います。
QYLD、PFFD、SRETのリターンなどの比較

最後に同じグローバルX社のETFであるQYLD、PFFD、SRETのリターンなどの比較を行っていきます。
QYLD、PFFD、SRETの比較
下記画像は2017年以降のQYLD、PFFD、SRETのチャートになります。
青色のチャートがQYLD、赤色のチャートがPFFD、黄色のチャートがSRETとなっています。
見て分かる通りSRETの一人負け状態となっています。
もともとこの3つのETFはキャピタルゲインを期待出来るETFではありませんが、その中でも特にSRETは株価成長がないといった状態になってしまっています。

下記画像はQYLD、PFFD、SRETのインカムゲインを表したものになります。
こちらに関してはQYLDの一人勝ち状態となっています。
もしこの3つのETFのどれかに投資をするとしたら圧倒的にQYLDがおすすめとなっています。
正直SRETはリスクのわりにリターンが低いと個人的には思います。

まとめ

今回は全世界のREITに投資をする高配当ETFである『SRET』について解説してきました。
SRETはコロナショック前までは株価が比較的安定していて、配当金もそこそこ出していましたが、コロナショックによって株価と配当金ともに大暴落してしまいました。
しかも、そこからの戻りがかなり遅く、コロナショックから2年経った今でも暴落前の水準に戻ることが出来ていません。
ポートフォリオの中で米国REITが7割となっていますが、素直に米国REIT100%の『RWR』や『IYR』、『XLRE』に投資する方がインカムゲインとキャピタルゲイン共に得られると思います。
XLREについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】XLREの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』の方をご覧ください。
それでも配当金にこだわるなら『QYLD』で良いのかなと思います。
QYLDについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】配当利回り10%!一括投資が一番効果的?QYLDの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』の方をご覧ください。
もし自分の保有している銘柄について知りたいという方がいましたら『【高配当株式投資進捗】2022.4月の投資進捗と現在の金融資産額、トータルリターンについて』の方をご覧ください。
投資進捗では毎月購入した銘柄や受け取った配当金、MYPFのトータルリターンなどについての報告を行っています。
みなさんの投資の参考になれば幸いです。
Twitterでブログの更新や米国ETFの情報、自分の投資の状況などについて発信しているため、そちらのフォローもよろしくお願い致します!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント