【初心者向け】つみたてNISA(積立NISA)とは?おすすめの商品についても解説

投資・お金の知識
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こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。

今回は誰でも老後資産を築くことが出来る『つみたてNISA』について解説していこうと思います。

以前、NISAについて解説しましたが、老後資産を築くことが目的であればNISAよりつみたてNISAがおすすめになります。

まだNISAについて解説した記事を読んでいない方は、下記リンクからご覧ください。

この記事では

▷ つみたてNISAとは何か

▷ つみたてNISAを利用する際の注意点


▷ つみたてNISAおすすめ商品

▷ NISAとつみたてNISAの比較


▷ 2020年の税制改正による変更点

について解説しています。

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つみたてNISAについて

まず初めにつみたてNISAとはどのような制度なのか解説していきます。

投資で得た利益が非課税になる制度

つみたてNISAとは、投資を行って得た利益(配当金、売却益)が非課税になるという制度です。

本来、投資を行って得た利益には20.315%の税金がかかってきます。

しかし、つみたてNISA口座で投資を行って得た利益には税金がかかりません。

利益を非課税にすることで資産の拡大効率が最大化されます。

注意点として、つみたてNISAを利用して利益を非課税にするには複数の条件を満たす必要があります。

投資で得た利益を非課税にする条件

次に投資で得た利益を非課税にするための条件について解説していきます。

つみたてNISA口座を開設し、その口座で株式や投資信託を購入する

普通の証券口座(一般口座、特定口座)やNISA口座ではなく、つみたてNISA口座を開設し、その口座で株式や投資信託の売買を行う必要があります。

口座の開設方法は今後別記事で解説したいと思います。

年間40万円までの投資による利益が非課税の対象

つみたてNISA口座で年間40万円以下の株式や投資信託の買い付けによる配当金や売買によって得た利益(売却益)が非課税になります。

例1)つみたてNISA口座で40万円分のとある株式を購入し、数日後売却した時に5万円の売却益が発生した。条件である40万円をクリアしているので5万円に関しては非課税になります。

例2)つみたてNISA口座で40万円分のとある株式を購入し保有していると、1万円の配当金が発生した。今回も40万円の条件をクリアしているため1万円に関しては非課税になります。

非課税期間は最長20年間

つみたてNISA口座で購入した株式や投資信託から得られる配当金や売却時の発生する売却益が非課税になるのは購入してから20年間の間だけです。

例1)2020年7月に40万円分のとある株式を購入し、2035年7月に売却した結果、10万円の売却益が発生した。

解)条件である20年間の間であるため10万円に関しては非課税になります。

例2)2020年7月に40万円分のとある株式を購入して、毎年配当金が1万円発生する。

解)今回の配当金は20年後の2039年までは非課税になります。しかし、それ以降は1万円に対して税金がかかってきます。

注意点として、非課税になる期間が20年間というのは、株式や投資信託を購入してから20年間ということです。

例えば、2020年に購入した分に関しては2039年まで、2021年に購入した分は2040年まで非課税の対象ということです。

20年以上経つとどうなるかというと、課税口座(一般口座、特定口座)に移動されます。

投資可能期間は2018年から2037年

年間40万円の投資が出来る期間は2037年までとなります。

そのため今から始めたとしても17年分の恩恵しか受けることが出来ません。

※2020年税制改正により投資可能期間が延長されているため、延長後の期間については後述します。

つみたてNISAを利用するうえでの注意点

次につみたてNISAを利用するうえで注意することについて解説していきます。

口座開設が出来るのは日本に住んでいる20歳以上の人

口座開設が出来るのは日本に住んでいてかつ、20歳以上の方が対象になります。

0歳~19歳の方はジュニアNISAというものを利用することが出来ます。

1人1口座しか開設することが出来ない

基本的につみたてNISA口座は1口座しか開設することは出来ません。

これは証券会社を変えたとしても新規で開設することは出来ません。

もし別の証券会社に変更したい場合は、つみたてNISA口座の証券会社変更手続きをする必要があります。

NISA口座とつみたてNISA口座はどちから一方しか使用することが出来ない

口座の開設は出来ますが、年間通して使用出来る口座はどちから一方だけになります。

使用口座の変更は、その年に取引をしていなければいつでも可能です。

しかし、取引があった場合は、10月以降にしか使用口座の変更は出来ません。

年間投資額が満額に満たなくても、来年分の投資枠は増えない

あくまでも年間投資枠は固定の為、満額に満たない場合でも来年分が増えることはありません。

つみたてNISAを利用するのであれば、出来るだけ満額に近い額になるようにすることをおすすめします。

購入した株式、投資信託を売却しても、年間投資額が戻ることはない

購入した時点で年間投資枠は減るので、購入した株式、投資信託を売却したからと言って年間投資枠がもとに戻ることはありません。

つみたてNISAのおすすめ商品

次につみたてNISAで購入出来るおすすめの商品について解説していきます。

初めて投資を始める人はどの商品を積み立てていったらいいか分からないと思いますので、自分が良いなと思う商品を紹介していこうと思います。

あくまで自分視点でのおすすめの為、実際に投資をする際は自己責任でお願いします。

購入出来る対象商品数は193本

つみたてNISAで購入出来る商品とは、手数料が低く、分配金が頻繁に支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した投資信託やETF(上場投資信託)に限定されています。

投資信託やETFについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

つみたてNISAで購入出来る商品は金融庁のホームページで紹介されているので、全商品を見たいという方は下記リンクからご覧ください。

つみたてNISAの対象商品 : 金融庁
つみたてNISAのしくみや投資について基本から解説します。「つみたてNISA」の対象商品について説明します。

おすすめ商品その①:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 

こちらの商品はアメリカの代表的な株価指数である『S&P500』に連動するように作られた投資信託になります。

S&P500は長期的にずっと右肩上がりの上昇を続けており、今後も高いリターンが見込めます。

S&P500については下記記事で詳しく解説しています。

信託報酬も0.09%とかなりの低水準になっているため、長期保有に向いています。

同じS&P500に連動するインデックスファンドとして『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』というものがありますが、こちらとの違いは信託報酬の違いだけでeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は信託報酬が0.0968%と少し高めになっています。

しかし、eMAXIS Slimシリーズはとことんコストにこだわった資産形成ツールと掲げているため、今後信託報酬が下がる可能性もあります。

おすすめ商品その②:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 

こちらの商品は『MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)』という指数に連動をすることを目指す投資信託になっており、『全世界にまるっと投資が出来る』ということでとても人気があります。

信託報酬も0.1144%と低水準であるため、長期保有に向いています。

全世界に投資出来る商品の特徴として、今後どの国が成長してきてもその恩恵を逃すことなく受けられるということがあります。

現在はアメリカが経済的に強いと判断されており、保有割合としてはアメリカが50%以上を占めていますが、今後の経済動向によって保有割合をリバランスしてくれるため、今後も安心して積み立てていける商品になっています。

こちらの商品について詳しく知りたい方は下記リンクからご覧ください。

交付目論見書を見ることで商品の詳細を確認出来ます。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS
「eMAXIS Slim 全世界株式(オー&#1252...

NISAとつみたてNISAどちらを利用した方がいいのか

次にNISAとつみたてNISAどちらを利用した方がよいのかについて解説していきます。

非課税投資額はつみたてNISAの方が大きい

NISAとつみたてNISAの大きな違いは、年間の非課税投資額と非課税期間です。

非課税投資額はNISAが年間120万円、つみたてNISAが年間40万円

非課税期間はNISAが5年間(ロールオーバーで+5年間)、つみたてNISAは20年間

非課税投資額と非課税期間を掛け合わせると、NISAは合計600万円、つみたてNISAは合計800万円が非課税の対象になる金額となります。

※ただし2020年税制改正によりNISAの投資枠が少し増えることになっているため、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

NISAよりつみたてNISAがおすすめ

NISAについては月平均10万円ほどを投資に回せる資金がある人向け、つみたてNISAは月平均3万円ほどを投資に回せる人で長期的に運用したい人向けです。

しかし、NISAの投資可能期間は2023年までとすでに5年間を切っているため、今からやるには恩恵を十分に受けることが出来ません。

つみたてNISAは投資可能期間が2037年までとまだ期間があるため、今から始めても十分に恩恵を受けることが出来ます。

つみたてNISAを利用する最大のメリット

つみたてNISAには大きなメリットがあります。

それは、小額を長期的に積み立てるというところです。

毎月3万円を積み立てることで、ドルコスト平均法という買い方をすることが出来ます。

ドルコスト平均法については下記記事で詳しく解説していますが、ざっくりいうと、平均購入単価が高くもなく低くもない金額になるということです。

長期的な運用で確実なリターンを得たい場合は、自分の裁量で取引するのではなく毎月一定額購入するという方がベストになります。

自分で買い時を決めてしまうと、どうしても安いところでたくさん買いたいという欲が出てしまい、いつまでたっても購入することが出来ません。

安いと思って買ったとしても、さらに安くなってしまいがっかりしたり、まだ安くなると思っていても高くなっていってしまい買い時を逃したりと感情も揺さぶられてしまいます。

結論、毎月小額を長期的に積立設定をして購入出来るつみたてNISAの方がたくさんの方には合うのではないかと思います。

2020年の税制改正による変更点

最後に2020年の税制改正での変更点について解説していきます。

投資可能期間が5年間延長

つみたてNISAに関しては期間の延長のみとなっています。

しかし、投資可能期間が2042年までとなったため、2023年末までにつみたてNISAを始めれば20年間の非課税期間の恩恵を受けることが出来ます。

まとめ

今回は誰でも老後資産を築くことが出来るつみたてNISAについて解説してきました。

NISAは投資に回せる資金に余裕がある人向けになり、つみたてNISAは小額を毎月投資して長期的に確実なリターンを得たい人向けになります。

今回はつみたてNISAの解説とNISAとの比較を行ってきましたが、実際つみたてNISAを始めるとしたらどのような商品を購入すればよいのかがわからないと思います。

自分が思うおすすめの商品や、なぜおすすめなのかなどを解説した記事を今後投稿するつもりなので、楽しみにお待ちいただければと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました!

投資をする最終判断は自己責任でお願いします。

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