こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。
今回は『効率的市場仮説』について分かりやすく解説していこうと思います。
投資家であれば株価を見ては割高だなとか割安だなといったことを思ったことあると思います。
実際、今の株価は実体経済と乖離しており、かなり株高の印象があります。
しかし、その考えを覆すのがこの効率的市場仮説になります。
この記事では、
▷ 効率的市場仮説とは
▷ 効率的市場仮説の3つの分類
について解説しています。
効率的市場仮説とは

まず始めに効率的市場仮説について解説していきます。
市場は常に完全に情報的に効率的である
効率的市場仮説とは、市場は常に完全に情報的に効率的であるとされる仮説です。
ここで言う情報的に効率的であるとは、市場というのは公に公開されている情報を常に価格に反映をしているという意味になります。
そのため、株式投資の場合だと株というのは常に公正な価格で取り引きされていて、投資家が株を安く買うことも高く売ることも出来ないということになります。
この考えを元にすると、割安な株を見つけ続け、資産の拡大を継続して行うことは不可能ということになります。
効率的市場仮説の3つの分類

次に効率的市場仮説の3つの分類について解説していきます。
効率的市場仮説では、情報の効率性の強さによって3つに分類されています。
ウィーク型の仮説
ウィーク型の仮説は、株式や債券、不動産のような取引資産の価格は過去に公開された価格情報を全て反映したものであるという考え方になります。
そのため、いくら過去の価格を分析しても現在の価格にはその情報が織り込まれているため、未来の価格を予想することは不可能だということになります。
このようにウィーク型の仮説ではテクニカル分析を否定する考え方になります。
ウィーク型の仮説の情報効率性は『弱』です。
セミストロング型の仮説
セミストロング型の仮説は、過去に公開された価格情報の反映に加えて、新たに公開される情報が瞬時に価格に反映されるという考え方であり、テクニカル分析に加え、ファンダメンタルズ分析すらも否定することになります。
決算発表時に価格が大きく変動することや、アメリカ大統領選など大きなイベント発表時の価格の変動を見ていると、この仮説が現在の市場に1番当てはまるのではないかと自分は思っています。
ただし、投資の神様であるウォーレン・バフェットがファンダメンタルズ分析で大きな利益を上げていることを考えると完全にセミストロング型とは言い切れません。
セミストロング型の仮説の情報効率性は『中』です。
ストロング型の仮説
ストロング型の仮説には、隠されたインサイダー情報も瞬時に価格に反映されるという考え方になります。
さすがにこれは行き過ぎた考え方になりますし、この仮説が正しいとなるとインサイダー取引を擁護することにもなってしまいます。
ストロング型の仮説の情報効率性は『強』です。
まとめ

今回は株価は常に適正であると言った考えになる『効率的市場仮説』について解説してきました。
効率的市場仮説には3つの分類があり、情報の効率性の強さによって『ウィーク型』、『セミストロング型』、『ストロング型』に分けられています。
自分はセミストロング型の仮説が現在の市場には1番当てはまるのではないかと考えています。
そのため、自分の投資ルールでは割安や割高といった感情は排除し、機械的に株の積み立てを行っていくものになっています。
現在は日本株もアメリカ株も上昇しており割高感がありますが、それは過去の株価から見た印象ですし、遠い将来の株価を考えればきっと割安なのではないかと思います。
効率的市場仮説というのは100%信じるというよりは、こういった考えもあるという風に頭に入れておく程度で良いと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
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