【オプション取引】カバードコール戦略の概要やメリット、デメリット、利用しているファンド(米国ETF)について解説

投資・お金の知識
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こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。

今回はオプション取引を利用した『カバードコール戦略』について解説していきます。

最近カバードコール戦略やELN(仕組債)と言った運用方法が少し特殊な米国ETFが出てきているため、そのような知識を増やしていきたいという方も増えてきていると思います。

この記事は下記のようなことを知りたい方におすすめの記事になっています。

▷ オプション取引について

▷ イン・ザ・マネー、アット・ザ・マネー、アウト・オブ・ザ・マネーについて

▷ カバードコール戦略の概要

▷ カバードコール戦略のメリット、デメリット

▷ カバードコール戦略を利用している米国ETF

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オプション取引について

まず初めにオプション取引について解説していきます。

オプション取引は権利の取引

まずオプションというのは特定の商品(原資産)をあらかじめ決められた期日にあらかじめ決められた価格で買う権利あらかじめ決められた価格で売る権利のことを指します。

そしてこの権利の取引を行うことをオプション取引といいます。

あらかじめ決められた価格で買う権利のことをコールオプション、あらかじめ決められた価格で売る権利のことをプットオプションといいます。

さらにあらかじめ決められた価格のことを権利行使価格、あらかじめ決められた期日のことを満期日といいます。

コールオプションやプットオプションを購入し権利を得たとしても、権利を行使しても利益にならない場合は権利を放棄することも出来ます。

オプションの買い手はオプションプレミアムを支払う

コールオプションやプットオプションの買い手は権利を得る対価として、オプションの売り手にオプションプレミアムという購入コストを支払う必要があります。

このオプションプレミアムというのは権利行使価格や原資産の変動率(ボラティリティ)、満期日までの期間などによって変動します。

原資産価格と権利行使価格の関係を表す3つの言葉

原資産の価格と権利行使価格の状態を表す言葉として、イン・ザ・マネー(ITM)アット・ザ・マネー(ATM)アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)の3つがあります。

イン・ザ・マネー(ITM)

イン・ザ・マネー(ITM)とは本質的価値がプラスになっている状態のことを言い、権利を行使すれば利益が出る状態にあるオプションのことを指します。

コールオプションであれば現在の原資産価格がオプションの権利行使価格よりも高い状態にあること、プットオプションであれば現在の原資産価格がオプションの権利行使価格よりも低い状態であることを言います。

アット・ザ・マネー(ATM)

アット・ザ・マネー(ATM)とは本質的価値がゼロになっている状態のことを言い、現在の原資産価格と権利行使価格が同じ状態にあることを指します。

アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)

アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)とは本質的価値がゼロになっている状態のことを言い、権利を行使すれば損失が出る状態にあるオプションのことを指します。

コールオプションであれば現在の原資産価格がオプションの権利行使価格よりも低い状態にあること、プットオプションであれば現在の原資産価格がオプションの権利行使価格よりも高い状態であることを言います。

カバードコール戦略の概要やメリット、デメリットについて

次にカバードコール戦略の概要やメリット、デメリットについて解説していきます。

原資産を保有しつつ、コールオプションの売りを行う

カバードコール戦略とは、原資産(株式や債券など)を保有しつつ、コールオプションの売りを行う戦略のことを言います。

コールオプションのおさらいをしておくと、あらかじめ決められた価格で買う権利のことを指します。

カバードコール戦略の特徴とは保有する原資産について、権利行使価格以上の値上がり益を放棄する代わりにオプションプレミアムを受け取ることが出来るということです。

カバードコール戦略は将来の不確実な値上がり益を放棄する代わりに、着実にオプションプレミアムという利益を獲得する戦略とも言い換えることが出来ます。

カバードコール戦略のメリット

カバードコール戦略のメリットは、保有する原資産の値動きに関係なくオプションプレミアムという利益を受け取ることが出来るということです。

仮に保有する原資産の価格が下落している場合、通常であれば価格が下落した分資産としてはマイナスになりますが、カバードコール戦略によりオプションプレミアムを受け取っているとオプションプレミアム分だけ資産のマイナスを抑えることが出来るということになります。

出典:ニッセイアセットマネジメント株式会社 よくわかる!カバードコール戦略

保有する原資産が上昇したが権利行使価格に到達しなかった場合は、原資産の上昇分とオプションプレミアムとして獲得出来た分が利益となるため、通常の取引のように原資産を保有していただけの場合と比較すると、オプションプレミアム分多く利益を受け取れるということになります。

出典:ニッセイアセットマネジメント株式会社 よくわかる!カバードコール戦略

カバードコール戦略のデメリット

カバードコール戦略のデメリットは、原資産の価格上昇による利益は権利行使価格までに限定され権利行使価格以上に原資産が上昇した場合は権利行使価格以上の利益を放棄しなければならないということです。

簡単に説明すると、仮に現在の価格が80円の原資産Aのコールオプションを売り、権利行使価格を100円とした場合、満期日に原資産Aが300円まで上昇したとすると、権利行使価格までの20円+オプションプレミアムが利益となり、権利行使価格以上の200円に関しては放棄しなければならないということです。

出典:ニッセイアセットマネジメント株式会社 よくわかる!カバードコール戦略

カバードコール戦略を利用している米国ETF

最後にカバードコール戦略を利用している米国ETFについて解説していきます。

超高配当ETF:QYLD、XYLD、RYLD

カバードコール戦略を利用しているETFとしてグローバルX社が運用する超高配当ETF『QYLD、XYLD、RYLD』があります。

QYLDはNASDAQ100指数を保有しそれに対応するコールオプションの売り、XYLDはS&P500指数を保有しそれに対応するコールオプションの売り、RYLDはRussell2000指数を保有しそれに対応するコールオプションの売りを行っています。

QYLDに関しては配当利回りが10%を超えているETFとして2021年かなり話題になったETFになります。

XYLDは配当利回り8%~10%ぐらいとなっており、RYLDはさらに上の配当利回り12%となっています。

QYLDとXYLDのどちらかに投資を行うとするなら、個人的にはQYLDをおすすめします。

RYLDに関しては現状(2022年3月31日時点)大手ネット証券3社から投資をすることが出来ないので注意が必要です。

QYLDについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】配当利回り10%!一括投資が一番効果的?QYLDの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』をご覧ください。

XYLDについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】配当利回り8%!XYLDの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』をご覧ください。

RYLDについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】配当利回り12%!RYLDの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』の方をご覧ください。

インカム&グロースETF:QYLGとXYLG

QYLDとXYLDは保有している原資産全部に対応するコールオプションの売りを行うのに対して、保有している原資産の半分に対応するコールオプションの売りを行うETFとして『QYLGとXYLG』があります。

こちらのETFに関してもグローバルX社が運用しています。

QYLGとXYLGは原資産を保有しながら、保有している原資産の半分に対応するコールオプションの売りを行うということで、インカムゲインとキャピタルゲインの両取りが出来るという特徴があります。

特にQYLGはNASDAQ100指数の異次元なキャピタルゲインの半分の恩恵を受け取れるということもあり、インカムとキャピタルのバランスがかなり良いETFとなっています。

QYLGについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】VOOよりも優秀なキャピタルと3倍以上のインカム!QYLGの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』をご覧ください。

XYLGについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】XYLGの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』をご覧ください。

まとめ

今回はオプション取引を利用した『カバードコール戦略』について解説してきました。

カバードコール戦略とは、原資産を保有しつつ原資産をあらかじめ決められた期日に、あらかじめ決められた価格で買う権利であるコールオプションの売りを行う戦略になります。

コールオプションの売り手はオプションの買い手からオプションプレミアムを受け取ることが出来ます。

カバードコール戦略を利用するメリットとしては原資産の値動きに関係なく、着実にオプションプレミアムを獲得して、利益を受け取れるという点です。

反対にカバードコール戦略のデメリットは権利行使価格以上に原資産の価格が上昇した場合、権利行使価格以上の値上がり益は放棄しなければならないという点です。

最近はカバードコール戦略を利用した米国ETFも出てきており、かなり魅力的なETFとなっています。

自分はカバードコール戦略を利用した米国ETFをPFに多く採用しています。

もし自分の保有している銘柄について知りたいという方がいましたら『【高配当株式投資進捗】2022.4月の投資進捗と現在の金融資産額、トータルリターンについて』をご覧ください。

投資進捗では毎月購入した銘柄や受け取った配当金、MYPFのトータルリターンなどについての報告を行っています。

みなさんの投資の参考になれば幸いです。

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最後までお読みいただきありがとうございました!

投資をする最終判断は自己責任でお願いします。

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