こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。
今回は米国市場全体に投資が出来るETF『VTI』の株価推移や配当金推移、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について解説していきます。
この記事は下記のようなことを知りたい方におすすめの記事になっています。
▷ VTIの基本情報
▷ CRSP US Total Market Index(CRSPTM1)について
▷ VTIの特徴
▷ VTIのセクター構成比率と組み入れ銘柄TOP10
▷ VTIの株価推移と配当金推移
▷ VTIの年平均リターン
VTIの基本情報

まず初めにVTIの基本情報について解説していきます。
バンガード社が運用する米国市場カバー率ほぼ100%のETF
名称:Vanguard Total Stock Market ETF(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
連動指数:CRSP US Total Market Index(インデックスティッカー:CRSPTM1)
運用会社:Vanguard(バンガード)
ファンドの設定日:2001年5月24日
組み入れ銘柄数:4139銘柄
純資産総額:32兆1223億円(2022/1/30の為替レート換算)
経費率:0.03%
直近配当利回り:1.46%
配当金支払月:3月、6月、9月、12月
CRSP US Total Market Index(CRSPTM1)とは
CRSP US Total Market Index(CRSPTM1) とは小型株から大型株まで4,000近い構成銘柄からなり、米国の投資可能な株式市場の銘柄をほぼ100%占めている指数になります。
下記画像はCRSPTM1が設定されたから現在までのチャートになります。
CRSPTM1は2011年1月3日に設定され、設定来のCAGR(年平均成長率)は11.54%となっています。
VTIは2001年に誕生していますが、CRSPTM1の設定日が2011年ということで勘の良い人は気づくと思いますが、VTIは過去に2回指数の変更を行っています。
2005年4月22日まではDow Jones U.S. Total Stock Market Index(旧Dow Jones Wilshire 5000 Index)、2013年6月2日まではMSCI US Broad Market Indexに連動するように運用されていました。

VTIの特徴
VTIを持つだけで米国の小型株~大型株までほぼ100%をカバー
小型株、中型株、大型株合わせて4000銘柄以上に分散投資されており、米国の株式市場全体を買うと言っても過言ではない。
超低コストで運用することが可能
米国ETFの中で0.03%の経費率を下回るETFは現時点では出てきていない。
世界のETF時価総額ランキング第3位
時価総額が大きいということは世界中から資金が流入している(みんなが期待している)ということになり、自然と出来高も増えるため、自分が買いたい価格で買うことや売りたい価格で売ることで出来る。
大手ネット証券3社(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)では購入時手数料無料
投資の世界では手数料が0.1%変わるだけでも投資成果が大きく変わると言われているため、長期的なリターンが高いVTIのポテンシャルをさらに引き上げてくれる。
VTIのセクター構成比率

次にVTIのセクター構成比率について解説していきます。
VTIのセクター構成比率
下記画像は2021年12月31日時点でのVTIのセクター構成比率になります。
1番割合が高いのが情報技術セクターで、次に一般消費財、資本財、ヘルスケアと続きます。

VTIの組み入れ銘柄TOP10

次にVTIの組み入れ銘柄TOP10について解説していきます。
VTIの組み入れ銘柄TOP10
下記画像は2021年12月31日時点でのVTIの組み入れ銘柄TOP10になります。
1番下にも書いてありますが、PF全体におけるTOP10銘柄の割合は25.20%となっています。

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VTIの株価推移や配当金推移、年平均リターンについて

最後にVTIの株価推移や配当金推移、年平均リターンについて解説していきます。
VTIの株価推移
下記画像はVTIの設定来の株価推移になります。
見てもらうと分かりますが、何回もの暴落に見舞われながらもしっかりと右肩上がりの上昇を続けています。
直近のコロナショックを見ると下落幅は大きなものになりますが、そこから驚異的な回復力を見せ、約4カ月で暴落前の水準に戻っています。
株価のみのCAGR(年平均成長率)は7.81%となっています。

VTIの配当金推移
下記画像はVTIの2009年以降の配当金推移になります。
2020年に減配してしまっていますが、長期的に見れば綺麗な右肩上がりで配当金が増えていっています。

下記画像はVTIの4半期ごとの配当金推移と増配率になります。
VTIの配当金の特徴としては前年度と比較しておおよそ-20%~+30%の中で推移しているということと1年間を通して12月の配当金が1番多くなる傾向があるということです。

VTIの年平均リターン
下記画像は2021年12月31日時点でのVTIの年平均リターンになります。
直近の10年の年平均リターンを見ると16.29%とかなりの高リターンとなっています。
数々の暴落を含んだ設定来の年平均リターンに関しても9.04%と申し分ないリターンだと言えます。

まとめ

今回は米国市場全体に投資が出来るETF 『VTI』について解説してきました。
VTIは米国市場のカバー率がほぼ100%となっており、米国市場全体に投資が出来るETFとしてかなり有名です。
米国市場全体に投資が出来るということもあり、組み入れ銘柄数が4139銘柄とかなり多くの銘柄に分散投資されています。
大手ネット証券3社では購入時手数料を無料に出来るということもあり、ただでさえリターンが高いVTIのパフォーマンスをさらに向上させることが出来ます。
VTIはS&P500に連動するETFである『VOO』と比較されることがよくあります。
Portfolio VisualizerにてVTIとVOOをシミュレーション比較すると確かにVOOの方が少しリターンが高くなります。
しかし、これはVOOが設定された2010年以降の話になります。
2000年に設定されたS&P500に連動するETF『IVV』と比較すると、VTIの方が少しリターンが高くなります。
このことより切り取る期間によってS&P500の方が高リターンになることがあれば、米国市場全体の方が高リターンになることがあるということが分かります。
なのでVTIに投資をするかS&P500に連動するETFのVOOやIVVに投資をするかは個人の考え方や好みで選んでもらえればいいと思います。
VTIとVOO/IVVの比較について詳しく知りたい方がいましたら、『【米国ETF比較】VTIvsVOO(IVV)一括/積立投資によるリスク・リターン比較』の方をご覧ください。
自分は将来的にVTIをMYPFに組み入れようと考えています。
もし自分の保有している銘柄について知りたいという方がいましたら『【高配当株式投資進捗】2022.4月の投資進捗と現在の金融資産額、トータルリターンについて』の方をご覧ください。
投資進捗では毎月購入した銘柄や受け取った配当金、MYPFのトータルリターンなどについての報告を行っています。
みなさんの投資の参考になれば幸いです。
Twitterでブログの更新や米国ETFの情報、自分の投資の状況などについて発信しているため、そちらのフォローもよろしくお願い致します!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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