【米国ETF】PFFの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説

投資・お金の知識
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こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。

今回は株価が安定していて毎月分配金を受け取ることが出来る米国ETF『PFF』について解説していきます。

この記事は下記のようなことを知りたい方におすすめの記事になっています。

▷ PFFの基本情報

▷ ICE Exchange-Listed Preferred & Hybrid Securities Indexについて

▷ PFFの特徴

▷ PFFのセクター構成比率

▷ PFFの組み入れ銘柄TOP10

▷ PFFの株価推移と配当金推移

▷ PFFの年平均リターン


▷ PFFとPFFDの比較

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PFFの基本情報

まず初めにPFFの基本情報について解説していきます。

ブラックロック社が運用している米国優先株式ETF

名称:iShares Preferred and Income Securities ETF(iシェアーズ 優先株式&インカム証券 ETF)

連動指数:ICE Exchange-Listed Preferred & Hybrid Securities Index(インデックスティッカー:PHGY)

運用会社:BlackRock(ブラックロック)

ファンドの設定日:2007年3月26日

組み入れ銘柄数:500銘柄

純資産総額:2兆909億円(2022/5/28の為替レート換算)

経費率:0.46%

直近配当利回り:4.44%

配当金支払月:毎月分配

ICE Exchange-Listed Preferred & Hybrid Securities Index(PHGY)とは

ICE Exchange-Listed Preferred & Hybrid Securities Index(PHGY)とはニューヨーク証券取引所(NYSE)、アメリカ株式取引所及びナスダック証券取引所に上場されている優先株式やハイブリット証券から選択された銘柄グループの実績を測定する指数となっています。

そもそも優先株式というのは、簡単に言うと議決権がない代わりに配当を優先的に受け取れる株式の事を指し、優先株式の中にも累積的優先株式と非累積的優先株式があります。

累積的優先株式とは優先株式の中でもその年の配当が一定額もしくは一定の割合に達しなかった場合に次の年に不足分が繰り越されるものになります。

非累積的優先株式は不足分が繰り越されない優先株式になります。

ハイブリット証券とは債券と株式の両方の特徴をもった証券のことを言います。

ハイブリッド証券は利息が支払われ、満期や償還時には購入額面で償還されるという意味ではほとんど債券と同じような商品になっています。

ハイブリット証券の特徴には、利息は通常の社債よりも高く設定されていることや価格変動リスクが社債より高く株式よりは低いこと、弁済順位と呼ばれる企業の破綻時において投資家にお金が戻ってくる順位は社債よりも低く普通株式を保有するよりも高いというものがあります。

PFFの特徴

株価は比較的安定している

優先株式を投資対象としているETFには株価が比較的安定しているという特徴があります。

金融危機の際は大きく下がりますが、それ以外の日はあまり値動きがなくBOX相場を形成していることが多いです。

配当利回りが高く、毎月分配

PFFは直近配当利回りが4.44%あり、かつ毎月分配となります。

上記でも述べましたが株価が比較的安定しているため、安定的に配当金を受け取りたい方におすすめになります。

経費率がやや高め

PFFの経費率は0.46%と主要な米国ETFと比べるとやや高い水準にあります。

経費率はパフォーマンスが良い時も悪い時もかかってくるものになるため、経費率は出来る限り低い物がおすすめとなります。

ちなみに米国ETFの最低経費率は0.03%になります。

PFFのセクター構成比率

次にPFFのセクター構成比率ついて解説していきます。

PFFのセクター構成比率

下記画像は2022年5月12日時点でのPFFのセクター構成比率になります。

見てもらうと分かる通り金融セクターの割合が6割とかなり偏ったセクター構成比率になっていることが分かります。

PFF セクター構成比率

PFFの組み入れ銘柄TOP10

次にPFFの組み入れ銘柄TOP10ついて解説していきます。

PFFの組み入れ銘柄TOP10

下記画像は2022年5月12日時点でのPFFの組み入れ銘柄TOP10になります。

組み入れ銘柄TOP10がポートフォリオ全体に占める割合は14.13%となっています。

PFF 組み入れ銘柄TOP10

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PFFの株価推移と配当金推移、年平均リターン

次にPFFの株価推移と配当金推移、年平均リターンについて解説していきます。

PFFの株価推移

下記画像はPFFの設定来の株価推移になっています。

見てもらうと分かる通り長期的なBOX相場を形成しています。

BOX相場と言うのは株価がサポートラインとレジスタンスラインに囲まれた一定の範囲内で変動する相場のことを指します。

PFFの場合はサポートラインが31.84、レジスタンスラインが40.77となっています。

現在はサポートラインに近い株価となっているため、今買うとキャピタルゲインと安定したインカムゲインの両方の恩恵を受けることが出来ます。

出典:トレーディングビュー PFF株式チャート

PFFの配当金推移

下記画像はPFFの設定来の配当金推移になります。

長期的に見ると緩やかに下落して行っています。

株価は比較的安定しており長期的なBOX相場を形成していますが、配当金が緩やかに下落して行っている点に関しては注意が必要です。

年平均増配率は-3.87%となっています。

PFF 配当金推移と増配率

下記画像はPFFの月ごとの配当金推移になります。

月ごとによる変動はあまりなく、安定した配当金を毎月受け取れるようになっています。

PFF 月ごとの配当金推移

PFFの年平均リターン

下記画像はPFFの設定来の年平均リターンになります。

10年間の年平均リターンが5.09%設定来の年平均リターンが4.26%となっています。

配当利回りが4%と言うことを考えると株価上昇の恩恵がない代わりに毎年配当分のリターンが確実に受けれるということを意味しています。

PFF 年平均リターン

PFFとPFFDの比較

最後にPFFとPFFDの比較を行い、各項目について解説していきます。

PFFとPFFDの比較

下記画像はPFFとPFFDを比較したチャートになります。

期間は2017年12月31日~2022年4月30日までとなっています。

青色のチャートがPFF赤色のチャートがPFFDとなっています。

CAGR(年平均成長率)に関してはPFFが2.37%PFFDが2.10%となっており、PFFの方が優秀と言う結果になっています。

しかし、パッと見た感じは青色のチャートよりも赤色のチャートの方が上回っていることが多いので、今回の比較したタイミングがたまたまPFFの方が良かったとも言えます。

Maxドローダウンに関してはPFFが-16.20%PFFDが-14.47%とPFFDの方が下落体制があると言えます。

PFF PFFDの比較

下記画像はPFFとPFFDの受取配当金の比較を行ったグラフになります。

先ほどと同じように青色のグラフがPFF赤色のグラフがPFFDとなっています。

2018年、2019年に関してはPFFの方が多くなっていますが、2020年以降はPFFDの方が多くなっています。

PFF PFFDの受取配当金比較

まとめ

今回は株価が安定していて毎月分配金を受け取ることが出来る米国ETF『PFF』について解説してきました。

PFFは米国の優先株式やハイブリット証券などに投資が出来る珍しいETFとなっています。

優先株式に投資をしているETFの特徴としては日々の値動きが安定していてBOX相場を形成しているという点です。

PFFは日々の値動きが安定しているうえに4%を超える配当金を受け取ることが出来ます。

値上がり益ではなく配当金が欲しいと言った方にはおすすめ出来るETFになっています。

ただし、PFFは金融危機にかなり弱いという特徴があり、金融危機になると株価が大きく下がるためそのタイミングで投資をすることが出来ればインカムゲインだけでなくキャピタルゲインも受け取ることが出来ます。

優先株式に投資が出来るETFとしては他にもPFFDやPFFVといったETFがあります。

PFFとPFFDを比較すると経費率の高さに差があるせいかPFFDの方が優秀なリターンとなっています。

PFFDについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】配当利回り5%!PFFDの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』の方をご覧ください。

もし自分の保有している銘柄について知りたいという方がいましたら『【高配当株式投資進捗】2022.4月の投資進捗と現在の金融資産額、トータルリターンについて』の方をご覧ください。

投資進捗では毎月購入した銘柄や受け取った配当金、MYPFのトータルリターンなどについての報告を行っています。

みなさんの投資の参考になれば幸いです。

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最後までお読みいただきありがとうございました!

投資をする最終判断は自己責任でお願いします。

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