こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。
今回は不動産セクターETFである『XLRE』について解説していきます。
米国REITに投資が出来るETFとしてIYR、RWR、XLREが良く比較されます。
その中でも個人的に一番おすすめなのが今回紹介するXLREになります。
この記事は下記のようなことを知りたい方におすすめの記事になっています。
▷ XLREの基本情報
▷ Real Estate Select Sector Indexについて
▷ XLREの特徴
▷ XLREのセクター構成比率
▷ XLREの組み入れ銘柄TOP10
▷ XLREの株価推移や配当金推移
▷ XLREの年平均リターン
▷ IYR、RWR、XLREのリターンなどの比較
XLREの基本情報

まず初めにXLREの基本情報について解説していきます。
ステートストリート社が運用している不動産セクターETF
名称:Real Estate Select Sector SPDR Fund(不動産セレクト・セクターSPDRファンド)
連動指数:Real Estate Select Sector Index(インデックスティッカー:IXRE)
運用会社:STATE STREET(ステートストリート)
ファンドの設定日:2015年10月7日
組み入れ銘柄数:29銘柄
純資産総額:6438億円(2022/3/19の為替レート換算)
経費率:0.10%
直近配当利回り:2.27%
配当金支払月:3月、6月、9月、12月
Real Estate Select Sector Index(IXRE)とは
Real Estate Select Sector Index(IXRE)とはS&P500指数における不動産セクターのパフォーマンスを計測する指標となっており、不動産管理および開発、不動産投資信託(但しモーゲージREITを除く)の業種に分類される企業に対する分散投資を行っています。
下記画像はReal Estate Select Sector Index(IXRE)の設定来のチャートになります。
XLRE自体は2015年が設定日ですが、連動する指数は2011年12月に作られています。
2011年12月を100として、2021年10月現在は218.18まで上昇しています。
指数自体の年平均リターンは8.11%となります。

XLREの特徴
S&P500に採用されている不動産セクターに投資
一般的なETFであれば多くの銘柄が採用され、セクターも分散しますが、XLREは不動産セクターのみに投資を行います。
自分のポートフォリオで足りないセクターだけに投資をしたいと考える人にとってはこのセクターETFがおすすめになります。
安定したインカムを得ることが出来る
基本的には配当利回りが上がれば、配当金が月によって大きく変動したり特殊な運用をしていたりとリスクも大きくなっていきます。
XLREは配当利回りが2%~3%となっているため、比較的安定したインカムを得ることが出来ます。
低コストで運用することが可能
XLREの経費率は0.10%と米国の有名なETFであるVTIやVOOと比較すると少し高めではありますが、十分低コストだと思います。
ちなみに米国ETFの最低経費率は0.03%になります。
XLREのセクター構成比率

次にXLREのセクター構成比率について解説していきます。
XLREのセクター構成比率
下記画像は2021年10月4日時点でのセクター構成比率になります。
XLREはセレクト・セクターETFになるため、このような割合になります。

XLREの組み入れ銘柄TOP10

次にXLREの組み入れ銘柄TOP10について解説していきます。
XLREの組み入れ銘柄TOP10
下記画像は2021年10月4日時点での組み入れ銘柄TOP10になります。
組み入れ銘柄TOP10が全体に占める割合は62.35%となっております。
組み入れ銘柄数が少ないため、TOP10の銘柄が全体に占める割合が高くなっています。

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XLREの株価推移と配当金推移、年平均リターン

次にXLREの株価推移と配当金推移、年平均リターンについて解説していきます。
XLREの株価推移
下記画像はXLREの設定来の株価推移になります。
コロナショック時に大きく下がっていますが、その後は時間を掛けながらもコロナショック前の水準に戻っています。
ファンドが設定されてからまだ6年しか経過していないため、長期的なチャートがどのようになるかは分かりませんが、今のところは右肩上がりを期待出来るチャートになっていると思います。
株価のみのCAGR(年平均成長率)は6.61%となっています。

XLREの配当金推移
下記画像はXLREの設定来の配当金推移になります。
まだ6年しか経っていないので長期的な配当金推移がどうなるかは分かりませんが、短期的には少しづつ下落傾向となっています。
ただし今年の配当金額を見ている限りでは、今年は去年よりも増配傾向なのでここから増配傾向が続くと良いなと思っています。
ちなみに年平均増配率は1.56%となっています。

下記画像はXLREの4半期ごとの配当金推移と増配率になります。
見て分かる通り大きく増減を繰り返しています。
6月の配当金が比較的安定していますが、それでも前年同期比-10%~+15%の間なので振れ幅は大きいと言えます。

XLREの年平均リターン
下記画像はXLREの年平均リターンになります。
上が税引き前のリターン、下が税引き後のリターンになります。
XLREは配当金に課税されたとしても設定来で9%以上のリターンがあるため、優秀なETFだと思います。

IYR、RWR、XLREのリターンなどの比較

最後にIYR、RWR、XLREのリターンなどの比較を行っていこうと思います。
3つの不動産セクターETFの比較
下記画像はXLREが設定されてからのIYR、RWR、XLREの比較チャートになります。
青色のチャートがIYR、赤色のチャートがRWR、黄色のチャートがXLREとなっています。
これを見ると短期的ではありますが、XLREがキャピタルゲインに関して優秀だと言えます。
年平均リターンに関してはIYRが9.06%、RWRが6.05%、XLREが10.09%。
ワーストイヤーに関してはIYRが-5.27%、RWRが-12.09%、XLREが-2.37%。
Maxドローダウンに関してはIYRが-25.76%、RWRが-30.25%、XLREが-20.35%となっています。
この3つに関してもXLREが一番良いと言えます。

下記画像はIYR、RWR、XLREのインカムゲインを表したものになります。
こちらも青色のグラフがIYR、赤色のグラフがRWR、黄色のグラフがXLREとなっています。
最初の方はIYRが良かったのですが、後半になるにつれてXLREが上回るような形になっています。
インカムゲインとしてもXLREは他の2つのETFよりも優秀だということが分かります。

まとめ

今回は不動産セクターETFである『XLRE』の解説をしてきました。
XLREはファンドが誕生してから6年しか経過していない比較的歴史の浅いETFにはなりますが、設定来のパフォーマンスは同じ不動産セクターETFであるIYRやRWRよりも高くなっています。
Maxドローダウンに関してもIYRやRWRより低くく優秀です。
インカムゲインに関しては最初こそIYRやRWRよりも低かったものの、最近はXLREの方が高くなっています。
そのため不動産セクターに投資を考えているのであれば断然XLREをおすすめします。
日本の証券会社から投資出来ない『VNQ』という不動産セクターETFもありますが、XLREはVNQよりも高いパフォーマンスを発揮しています。
もし自分の保有している銘柄について知りたいという方がいましたら『【高配当株式投資進捗】2022.4月の投資進捗と現在の金融資産額、トータルリターンについて』の方をご覧ください。
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