こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。
今回は米国の連続増配ETF『VIG』について解説していきます。
VIGは多くの人に人気があるETFであり、以前解説したDGRWの約10倍もの純資産総額があります。
この記事は下記のようなことを知りたい方におすすめの記事になっています。
▷ VIGの基本情報
▷ S&P U.S. Dividend Growers Indexについて
▷ VIGの特徴
▷ VIGのセクター構成比率
▷ VIGの組み入れ銘柄TOP10
▷ VIGの株価推移と配当金推移
▷ VIGの年平均リターン
▷ VOO、VIG、DGRWの3ETFの比較
DGRWってどんなETF?と思っている方は以前解説した『【米国ETF】VIGよりもおすすめ?DGRWの特徴や株価/配当金、年平均リターンなどについて徹底解説』の方をご覧ください。
SCHD、VYM、VIGの比較を行った記事もあるのでそちらに関して詳しく知りたい方は『【米国ETF比較】SCHDvsVYMvsVIG一括/積立投資によるリスク・リターン比較』の方をご覧ください。
VIGの基本情報

まず初めにVIGの基本情報について解説していきます。
バンガード社が運用している連続増配株式ETF
名称:Vanguard Dividend Appreciation ETF(バンガード米国増配株式ETF)
連動指数:S&P U.S. Dividend Growers Index(インデックスティッカー:SPUDIGUP)
運用会社:Vanguard(バンガード)
ファンドの設定日:2006年4月21日
組み入れ銘柄数:247銘柄
純資産総額:7兆6814億円(2022/3/18の為替レート換算)
経費率:0.06%
直近配当利回り:1.92%
配当金支払月:3月、6月、9月、12月
S&P U.S. Dividend Growers Index(SPUDIGUP)とは
S&P U.S. Dividend Growers Index(SPUDIGUP)とは少なくとも10年連続で毎年一貫して配当を増やすという方針に従っている米国企業の普通株(REITを除く)に投資を行うように設計されています。
さらにこの指数は高利回りの上位25%の企業をインデックスから除外するようになっています。
下記画像はS&P U.S. Dividend Growers Index(SPUDIGUP)の10年チャートになります。
一貫して右肩上がりの上昇を続けており、10年間の年平均リターンは12.68%となっています。

VIGの特徴
安定したインカムを得ることが出来る
基本的には配当利回りが上がれば、配当金が月によって大きく変動したり特殊な運用をしていたりとリスクも大きくなっていきます。
VIGは直近配当利回りが1.92%となっており、構成銘柄も連続増配銘柄となるため、比較的安定したインカムを得ることが出来ます。
資産増加や将来の受取配当金の増加が見込める
VIGは配当利回りこそ1.92%と高くはないですが、株価上昇率と年平均増配率が高いため、資産の増加や将来の受取配当金の増加が期待出来ます。
超低コストで運用することが可能
米国ETFの中では上位にランクインするほど経費率が低くなっています。
ちなみに米国ETFの最低経費率は0.03%になります。
VIGのセクター構成比率

次にVIGのセクター構成比率について解説していきます。
VIGのセクター構成比率
VIGのセクター構成比率は下記画像のようになっています。
下記画像は2021年8月31日時点でのセクター構成比率になります。
VIGの特徴としてはまず指数の所でも触れましたがREITが含まれていないことです。
セクター割合では資本財セクター1番多く、一般消費財セクターが2番目、ヘルスケアセクターが3番目となっています。
VIGがVOOよりも株価上昇が低い理由はテクノロジーセクターが比較的少ないことにあります。

VIGの組み入れ銘柄TOP10

次にVIGの組み入れ銘柄TOP10について解説していきます。
VIGの組み入れ銘柄TOP10
VIGの組み入れ銘柄TOP10は下記画像のようになっています。
下記画像は2021年8月31日時点での組み入れ銘柄TOP10になります。
組み入れ銘柄TOP10には米国株投資をしている方にとっては馴染みのある大型株が名を連ねています。
画像の上にも書いてありますが、組み入れ銘柄TOP10がポートフォリオ全体に占める割合は31.30%となっています。

スポンサーリンク
VIGの株価推移や配当金推移、年平均リターンについて

次にVIGの株価推移と配当金推移、年平均増配率、年平均リターンについて解説していきます。
VIGの株価推移
下記画像はVIGの設定来の株価推移になります。
見て分かる通り一貫して右肩上がりの上昇をしていることが分かります。
コロナショック時の暴落からの回復も早く、コロナショック後の上昇に関しては今までの上昇の傾きよりも急な傾きの上昇をしています。
VIGはファンドが誕生してからしばらくしてリーマンショックを受けてしまったため、最初の数年は株価が下がってしまっています。
株価のみのCAGR(年平均成長率)は7.56%となっています。

VIGの配当金推移
下記画像はVIGの設定来の配当金推移になります。
VIGは2009年と2013年のみ減配を行ってしまっていますが、それ以外の年では着実に増配を行っています。
VIGの連続増配年数は8年、年平均増配率は減配した年も合わせると8.52%となっています。

下記画像はVIGの4半期ごとの配当金推移と増配率になります。
これを見てもらうと分かりますが、4半期ごとの増配率はおおよそ-20%~+20%の間を上下しています。
これはどういうことかと言うと、年単位で見ると増配を行っているが4半期ごとの配当金を見ると前年比で下がっている時も普通にあるということです。
そのため、1回1回の配当金に注目し、前年比マイナスだった時に落ち込むのではなく、年単位で増配がされるのかに注目することが大切です。

VIGの年平均リターン
下記画像はVIGの年平均リターンになります。
上から税引き前のリターン、分配金にかかる税金を考慮したリターン、分配金と売却益の税金を考慮したリターンになっています。
設定来のリターンで言うとリーマンショックを設定直後に受けているということもあり、9.75%となっていますが、10年間の年平均リターンで言うと14.49%とかなりの高リターンであることが分かります。

VOO、VIG、DGRWの3ETFの比較

最後にVOO、VIG、DGRWの比較を行っていこうと思います。
3ETFの2013年以降の年平均リターン、ワーストイヤー、Maxドローダウン
下記画像は2013年以降のVOO、VIG、DGRWのチャートを表したものになります。
青色のチャートがVOO、赤色のチャートがVIG、黄色のチャートがDGRWとなっています。
年平均リターンに関してはVOOが13.69%、VIGが11.86%、DGRWが12.49%。
ワーストイヤーに関してはVOOが-4.50%、VIGが-2.08%、DGRWが-5.37%。
Maxドローダウンに関してはVOOが-19.58%、VIGが-17.16%、DGRWが-19.29%となっています。
下記画像を見ると分かりますが、VIGというのはVOOとDGRWの一段下を推移しています。
DGRWに関しては昔はVOOと同等のリターンでしたが最近はVOOの一段下を推移しています。
VIGの特徴としては、値上がり益がそこそこあり、暴落時は比較的下げ幅が少ないということです。

まとめ

今回は米国の連続増配ETF『VIG』について解説してきました。
VIGというのは将来的にFIREを目指している方やキャピタルゲインをメインにしつつもある程度のインカムゲインも欲しいと言った方におすすめのETFとなっています。
VIGは2006年に設定され、今日まで約15年が経過していますが、2009年と2013年の2度の減配はあったもののそれ以外の年では安定的に増配を行ってきています。
年平均リターンについても設定来で9.75%、10年間の年平均だと14.49%と申し分ないリターンを上げています。
もう少しでAppleがVIGに組み込まれるようになるため、さらにキャピタルゲインが強化されるのではないかと言ったうわさもあります。
しかし、VIGは個人的に配当利回りが少し物足りないと感じるので、自分はDGRWを毎月積み立てています。
DGRWは配当利回りがVIGより少し高めで、キャピタルゲインもVIGより優秀、さらに毎月分配となっています。
もし自分の保有している銘柄について知りたいという方がいましたら『【高配当株式投資進捗】2022.4月の投資進捗と現在の金融資産額、トータルリターンについて』の方をご覧ください。
投資進捗では毎月購入した銘柄や受け取った配当金、MYPFのトータルリターンなどについての報告を行っています。
みなさんの投資の参考になれば幸いです。
Twitterでブログの更新や米国ETFの情報、自分の投資の状況などについて発信しているため、そちらのフォローもよろしくお願い致します!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント