こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。
今回は世界の配当利回りの高い銘柄に投資が出来るETF『SDIV』について解説していきます。
この記事は下記のようなことを知りたい方におすすめの記事になっています。
▷ SDIVの基本情報
▷ Solactive Global SuperDividend™ Indexについて
▷ SDIVの特徴
▷ SDIVのセクター構成比率と国別構成割合
▷ SDIVの組み入れ銘柄TOP10
▷ SDIVの株価推移と配当金推移
▷ SDIVの年平均リターン
SDIVの基本情報

まず初めにSDIVの基本情報について解説していきます。
グローバルX社が運用している全世界型高配当ETF
名称:Global X SuperDividend ETF(グローバルX スーパーディビィデンドETF)
連動指数:Solactive Global SuperDividend™ Index(インデックスティッカー:SOLSDIV)
運用会社:Global X(グローバルX)
ファンドの設定日:2011年6月8日
組み入れ銘柄数:102銘柄
純資産総額:952億円(2022/3/15の為替レート換算)
経費率:0.58%
直近配当利回り:11.71%
配当金支払月:毎月分配
Solactive Global SuperDividend™ Index(SOLSDIV)とは
Solactive Global SuperDividend™ Index(SOLSDIV)とは複数の定性的な配当見通しのチェックを経て、最も高い配当利回りを持つ国際企業100社の株式の値動きに連動するインデックスとなっています。
このインデックスは100社が均等割合になるように投資を行い、年に1回リバランスを行っています。
下記画像はSolactive Global SuperDividend™ Index(SOLSDIV)の設定来のチャートになります。
コロナショック前まではリターンが安定していましたが、コロナショック時は大きく下落し、今だにコロナショック前の水準に戻れていません。
CAGR(年平均成長率)は-0.04%となっています。

SDIVの特徴
株価の上昇が限定的
SDIVは世界の配当利回り上位銘柄に投資するという性質上、値上がり益はあまり期待出来ません。
実際コロナショックから2年経過した現在でもコロナショック前の株価に戻れていません。
配当利回りが高く、毎月分配
現在、SDIVの株価が下落しており、直近配当利回りが11%を超えています。
さらにSDIVは毎月分配となっているので、毎月分配のETFが欲しいという方にはおすすめになります。
経費率が他のETFと比べると高い
SDIVの経費率は0.58%と、他の有名なETF(VOOやVTI)と比べるとかなりの高水準となっています。
経費率はパフォーマンスが良い時も悪い時もかかってくるものになるため、経費率は出来る限り低い物がおすすめとなります。
SDIVのセクター構成比率と国別構成割合

次にSDIVのセクター構成比率と国別構成割合について解説していきます。
SDIVのセクター構成比率
SDIVのセクター構成比率は下記画像のようになっています。
下記画像は2021年6月30日時点でのセクター構成比率になります。
セクター上位が不動産、モーゲージREIT、エネルギー、REITsとなっていますが、かなり不動産関係の割合が多いということが分かります。
不動産関係は景気敏感セクターになるため、コロナショックなどがあると大きく価格が下がってしまいます。

SDIVの国別構成割合
SDIVの国別構成割合は下記画像のようになっています。
下記画像は2021年6月30日時点での国別構成割合になります。
世界の企業に投資をするということで※印を見ても分かるように、かなり多くの国に投資を行っています。

SDIVの組み入れ銘柄TOP10

次にSDIVの組み入れ銘柄TOP10について解説していきます。
SDIVの組み入れ銘柄TOP10
SDIVの組み入れ銘柄TOP10は下記画像のようになっています。
下記画像は2021年6月30日時点での組み入れ銘柄TOP10になります。
100銘柄が均等割合になるように投資をしているので、特定の銘柄を多く保有しているということはありません。
そのため下記銘柄もたまたまその時値上がりしていたため、ランクインをしているということになります。

スポンサーリンク
SDIVの株価推移と配当金推移、年平均リターン

最後にSDIVの株価推移と配当金推移、年平均リターンについて解説していきます。
SDIVの株価推移
下記画像はSDIVの設定来の株価推移になります。
パッと見で分かると思いますが、株価はどんどん下落して行っています。
株価のみで見た場合の年平均リターンは-6.30%となっています。
コロナショック後も回復が遅く、暴落前の水準に戻れていないのが現状です。
仮にこのままコロナショック前の水準に戻れるなら今は割安ですが、過去の株価推移を見る限り難しそうな感じがします。

SDIVの配当金推移
下記画像はSDIVの設定来からの配当金推移と増配率になります。
左側が1株当たりの配当金($)を表していて、右側が増配率(%)を表しています。
見て分かる通り増配率はほとんどマイナスで過去に増配しているのは1回だけとなっています。
コロナショック時は約34%もの減配を行っています。
過去9年間の平均増配率は-4.55%となっています。

下記画像はSDIVの月ごとの配当金推移になります。
さすがに毎月配当だと増配率まで表示すると見にくくなってしまうので、配当金推移のみを表示させています。
SDIVの特徴としては、1月の配当がなく12月の2回の配当を出していることです。
そのため毎月配当というよりは年12回配当と言った方が分かりやすいかもしれません。

SDIVの年平均リターン
下記画像はSDIVの年平均リターンの表になります。
設定来で言うと年平均リターンは1.24%となっています。
株価推移からも分かる通り、リターンとしてはかなり低くなっています。
しかし、こちらは配当金にかかる税金を無視したリターンになっています。

下記画像の『Return after taxes on distributions』と書いてあるところが配当金に課税した場合のリターンになります。
2020年12月30日までのデータになってしまうのですが、設定来で言うと年平均-1.48%となっています。
年平均リターンがマイナスということは、受け取る配当金以上に株価が下落してしまっていることを表しています。

まとめ

今回は世界の配当利回りの高い銘柄に投資が出来るETF『SDIV』について解説してきました。
SDIVは世界の配当利回りが高い100銘柄に投資を行っていて、直近配当利回りは11%を超えています。
さらに高配当株式投資家には嬉しい毎月分配型となっています。
しかし、実際に分析をしてみると株価は年々下落傾向、配当金の安定性もないというような感じで、個人的には投資しないかなという銘柄でした。
以前SRETの解説の所でも言いましたが、SDIVに投資をするなら同じグローバルX社が運用しているQYLDに投資した方がいいと思います。
QYLDは自分も保有しており、ボラティリティが低く株価が安定していて、直近配当利回りが11%を超える超高配当ETFになっています。
QYLDについて詳しく知りたい方は『【米国ETF】配当利回り10%!一括投資が一番効果的?QYLDの株価や配当金、連動指数、年平均リターンなどの基本情報について徹底解説』の方をご覧ください。
もし自分の保有している銘柄について知りたいという方がいましたら『【高配当株式投資進捗】2022.4月の投資進捗と現在の金融資産額、トータルリターンについて』の方をご覧ください。
投資進捗では毎月購入した銘柄や受け取った配当金、MYPFのトータルリターンなどについての報告を行っています。
みなさんの投資の参考になれば幸いです。
Twitterでブログの更新や米国ETFの情報、自分の投資の状況などについて発信しているため、そちらのフォローもよろしくお願い致します!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント