こんにちは、AYLBlog を運営しているRyoです。
今回は投資をしているとよく耳にすることがある『アノマリー』について解説していきます。
アノマリーについて知ることで相場の流れを読むことが出来たり、今の自分の状態が良い状態なのか悪い状態なのかを判断することが出来ます。
もちろん、アノマリーというのは100%当たるということはないので、こうなる確率が高いといった程度に考えておくことが大切になります。
この記事では、
▷ アノマリーとは
▷ 月別の相場のアノマリー
▷ 月別以外のアノマリー
について解説しています。
アノマリーとは

まず初めにアノマリーの概要について解説していきます。
根拠はないがよく当たる相場の経験則
アノマリーとはしっかりとした根拠があるわけではないが、過去からの経験から導き出される規則性のことになります。
要はずっと相場を見てきている人が感じる経験談みたいなものになります。
そのため冒頭でも話しましたが、当たることもあれば当たらないこともあります。
アノマリーを知るということはそうなる確率が過去の経験から高いということを知ることが出来るので、事前のその事態に備えることも出来ます。
アノマリー的に今後上昇するのであればキャッシュポジションを減らしたり、今後下落する確率が高いならキャッシュポジションを増やしたりと対応が出来ます。
月別の相場のアノマリー

次に月別の相場のアノマリーについて解説していきます。
1月のアノマリー
1月のアノマリーには『1月効果』というものがあります。
1月効果とは1月は他の月よりも相場が上昇しやすいといったアノマリーになります。
なぜかというと12月に翌年に収める税金の対策で、含み損を抱えている人が節税をするために売却した株の買戻しをするからです。
2月~3月のアノマリー
2月~3月まで続くアノマリーとして『節分天井、彼岸底』というものがあります。
節分天井、彼岸底というのは節分(2月3日)に株価が天井を付け、そこから相場が下落して行き、お彼岸(3月中旬)に底を付けやすいと言ったアノマリーになります。
これは1月効果による株価上昇が節分で天井を付け、3月の決算に向けて売られやすいといった理由があるそうですが、かなり古くから使われているアノマリーであるため、今の時代に合ったアノマリーではないかもしれません。
4月のアノマリー
4月のアノマリーとして『4月効果』というものがあります。
4月効果というのは1月効果と似ていて、節分天井、彼岸底によって3月に売られた株の買戻しが入るため株価が上昇しやすいといったアノマリーになります。
1月効果や4月効果を知っているだけでも株価の上昇の流れに乗れるかもしれません。
5月~6月のアノマリー
5月~6月のアノマリーには、『セルインメイ(Sell in May)』というものがあります。
これはアノマリーの中でもかなり有名なものになります。
セルインメイは読んで字のごとく、株は5月に売れという意味になります。
5月に株価が天井を付けて、次第に株価は下がっていく傾向にあるため株は5月に売れというアノマリーになります。
そしてこのセルインメイという言葉には、9月の第2土曜日までは戻ってきてはいけない(don’t come back until St Legerday.)という言葉が続きます。
このことから下落のトレンドが9月まで続くということがわかります。
7月~8月のアノマリー
7月~8月のアノマリーとして『夏枯れ相場』があります。
夏枯れ相場というのは、夏場は市場が閑散期に入り、出来高が減少し、株価が軟調になるというアノマリーになります。
これは夏季休暇やお盆休みによって市場参加者が少なくなっていることが理由として挙げられます。
そのためちょっとした材料でも株価が大きく変動したりと、リスクが高くなる期間でもあります。
9月~10月のアノマリー
9月~10月のアノマリーとして『9月、10月の株安』というものがあります。
9月、10月の株安というのは、9月~10月というのは世界的にも株安になりやすい傾向にあるというアノマリーになります。
過去の例で行くとブラックマンデーが10月、リーマンショックが9月に起こっています。
ブラックマンデーは1日で株価が20%の下落、リーマンショックは直近高値から約50%の下落を記録しています。
しかし、裏返すと9月、10月に暴落が起こった場合は絶好の買い場になるということです。
11月のアノマリー
11月のアノマリーとして『11月の株高』があります。
11月の株高というのは、11月からまたは11月の最終週からようやく株価が上昇トレンドに入ると言ったアノマリーになります。
こちらは明確な根拠はないのですが、米国のブラックフライデーやサイバーマンデーが控えていることが影響しているとの見解が多いようです。
12月のアノマリー
12月のアノマリーとして『12月の節税相場』があります。
12月の節税相場というのは、1月効果の所で解説しましたが株の売買によって得た利益に課税される税金を減らすために含み損になっている株を売却しだすため、株価が下落しやすいといったアノマリーになります。
節税対策の売りが枯れ、1月に入るとまた1月効果が表れるということになります。
月別以外のアノマリー

最後に月別以外のアノマリーについて解説していきます。
月曜株安
月曜株安とは、土日の相場の動かない時に悪材料が出ることで相場が動き出す月曜日に株価が下落しやすいというアノマリーになります。
こちらは比較的信憑性が高く、買いの目安として用いる投資家も少なくないそうですが、直近の日経平均ではあまり当てはまらないそうです。
TOM効果
TOM効果とは、Turn of the Month、つまり月の変わり目は月末が安値のなり、月初は高値になりやすいといったアノマリーになります。
これはファンドの締めと買戻しが月末と月初に発生することが原因と言われています。
まとめ

今回は投資をしているとよく耳にすることがある『アノマリー』について解説してきました。
投資家YouTuberやTwitterなどでアノマリーについて触れることが多くなったので、調べてみると聞いたこともないようなアノマリーがたくさんありました。
1年間の中でもたくさんのアノマリーがあり、このアノマリーを知っているだけでも相場のおおよその流れをつかむことが出来るかもしれません。
もちろんアノマリーと言うのは100%当たるわけではないので過信は禁物です。
他にもサザエさん効果やジブリの法則など面白いアノマリーがあるので気になった方は調べてみてください。
Twitterでブログの更新や自分が影響を受けた言葉などについて発信しているため、そちらのフォローもよろしくお願い致します!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント